こんばんにちは!!酒人です。

私は島のお酒を常飲しておりまして、中でも沖縄の琉球泡盛は大のお気に入り。そんな私が、酒税法と泡盛のお話を徹底解説しちゃいます!
そもそも酒税法って?

酒税法は、日本国内でアルコールを製造販売する際のルールを定めた法律です!酒“税”の名のごとく、税金に関する部分も重要な法律ですが、自家醸造の禁止や酒造免許についても定めている包括的な法律です。
ちなみに、日本における酒税の起源は鎌倉・室町時代に幕府によって徴収が始まったことだといわれます。庶民がお酒で堕落するのを恐れる政府は庶民がお酒を飲むことを禁じるやり方を取っていたようです。そこの発想を転換し、財源として活用したのが酒税です。現在の日本においても全体の約1%、金額にして1兆円以上を稼ぐ重要な財源になっています。
琉球泡盛って何?

沖縄の焼酎と思われがちな琉球泡盛。たしかにタイ米(まれに日本米)を使った蒸留酒なので、焼酎にかなり近い概念になります。実際、焼酎の源流となったお酒としても有名です。ただ、実は、琉球泡盛と焼酎には明確な違いがあります。焼酎は、まずお米や麦に麹菌をつけて、発酵を行います。これを一次仕込みと呼びます。その後、主原料となる芋や麦などを投入する二次仕込みを行って、その後蒸留を行ってアルコールの純度を高めるというのがざっくりした製造工程です。
一方で琉球泡盛は全麹仕込みを行います。主原料となるタイ米に初めから黒麹菌をつけて発酵を行い、アルコールができるまでそのまま仕込みます。二次仕込みを行わない方法が特徴的です!
琉球泡盛は温暖湿潤な沖縄の気候の影響で、黒麹菌を使用します。焼酎でも使用することはある菌ですが、黒麴菌が生み出す独特の香りは泡盛の特徴です。お米の甘さや旨味、そしてクエン酸が泡盛の味の大きな要素になります。黒麴菌が作り出すクエン酸が、温暖湿潤な気候でも傷まずにお酒を造れる秘訣だったようです。
また、瓶内でも熟成が進む点も珍しいです。ウイスキーなどの蒸留酒は樽や甕で熟成し、瓶詰後は熟成しないことで知られます。琉球泡盛は瓶詰後も熟成するため、長く置いておくと味の変化が楽しめます!
泡盛は沖縄で買うのがお得!

実は、琉球泡盛は沖縄県内での流通品について酒税の軽減措置が取られています。2025年現在の軽減率は25-35%となっています!本土で買うよりも25-35%+その分の消費税分安く買えてしまうのでかなりお得なんです!(酒税の課税分にも消費税がかかります)
本土でも買いやすい琉球泡盛もありますが、沖縄県内では様々な泡盛が売られています。さらに、日本酒や焼酎の四合瓶や五合瓶と違い三合瓶が主流なのも特徴。三合は540mlですが、琉球泡盛の三合瓶は600mlと少し多め。理由には先祖が飲む分、ビール瓶に入れていた名残、様々な説があるようです。ですがお得なことには変わりありませんね!
三合瓶はデザインも特徴的ですし、サイズや重さも控えめで、お土産に最適ですよ!
なぜ酒税軽減が始まったのか
酒税軽減措置の開始は沖縄の本土復帰までさかのぼります。太平洋戦争で激戦地となり多くの県民が犠牲になりました。その後、アメリカの占領下にあった沖縄県ですが、1972年に本土復帰を果たします。
その際に、県外からほかの酒類の流入が増えて、琉球泡盛の競争力が低下する懸念に対する産業保護の意味合いや、厳しい経済状況を鑑みた県民の負担軽減の観点から始まったのが酒税の軽減措置でした。
酒税軽減がなくなるって本当?

酒税の軽減措置は本土復帰50周年だった2022年の税制改正で廃止が決まりました。ただし、急にゼロにするのではなく、段階的な廃止となりました。

(引用:内閣府沖縄振興局作成「沖縄県産酒類に係る酒税の軽減措置の廃止に伴う
自立化支援に必要な経費について」)
上の画像は内閣府の沖縄振興局が作成した資料の画像です。2025年現在では琉球泡盛には25-35%の軽減が適用されています。
2032年までに段階的に軽減率が引き下げられ、廃止されていきます。特徴は県外に移出される量が少ない、つまりは規模が小さい酒造の商品ほど高い軽減率を維持できる点でしょう。
ですので、沖縄土産に琉球泡盛を購入する際は、本土では見かけることが少ない珍しい銘柄を選ぶとよりお得になるということですね!
酒税の軽減のあるうちに、おいしい琉球泡盛を楽しんでください!!



コメント