こんばんにちは!酒人と申します。

※本記事の画像はすべてChatGPTで生成しています。
今回は、泡盛好きで現役法務の私が、泡盛にまつわる酒税法や作り方、焼酎との違いを徹底解説しちゃいます。
泡盛ってなに?

お米と水、黒麹と酵母だけを用いて作り、単式蒸留器(後述)で蒸留したものをいいます!
そもそも、お酒の分類の表示は酒税法という法律に基づいて決められています。本来泡盛は酒税法上は本格焼酎と表示すべきお酒です。
しかし、酒税法の例外規定として慣習的な呼称があるものについて一定の条件を満たすものは慣習的呼称を使用することが認められています。
泡盛は、黒麹で作った米麹と水のみを用いて発酵させたアルコールを単式蒸留器で蒸留したもので、水以外を添加してはならないとされています。何を言っているか分からないと思うので、次は作り方を解説します!
泡盛の作り方とは?

お酒には醸造酒と蒸留酒の2種類があります。醸造酒はビールや日本酒、ワインなど。蒸留酒はウイスキーや焼酎、泡盛もここに入ります。
すべてのお酒はまず醸造が必要です。やり方は様々ありますが、概ね以下の流れです。
糖分のあるものに水と酵母と言われる菌を付けることで、糖分を酵母がアルコールに変えます。この工程を醸造というのです。
蒸留酒の違いは蒸留をするかどうかです。蒸留とは、アルコールが蒸発する温度が水などより低いことを利用して、アルコールを蒸発させて、再度冷やす工程です。蒸留することで、元の液体には水や糖分、不純物が残り、冷やして液体化した蒸留後の液体には濃くなったアルコールが残ります。
泡盛はまず米に黒麹菌をつけます。黒麹は米のでんぷん質を分解して糖分を作ります。そこに水と酵母を加えると出来た糖分がアルコールに変わっていくわけですね。
そして、その液体を単式蒸留器で蒸留します!蒸留器には単式と連続式があります。液体を入れると、一度だけ蒸発させて冷やすのが単式、何度も蒸発と冷却を繰り返すのが連続式です!連続式は効率がよく雑味も残りにくいのが特徴なのに対して、単式は素材の味や香りも残しやすい特徴がありますよ。
最後は貯蔵です。近年はウイスキーのように樽貯蔵のものも増えていますが、基本は甕かステンレスタンクに貯蔵されます。3年以上熟成したものを古酒(クースー)と呼んでいますね!
泡盛と焼酎って同じもの?

泡盛は本来、本格焼酎に分類されると書いたので泡盛は焼酎の仲間と思われた方も多いはずです。酒税法上はたしかに泡盛は焼酎と同じ部類になるんですが、実際には少し違います。
本格焼酎と言われるのは単式蒸留焼酎です。この点では泡盛も同じ部類なのですが、焼酎では二次仕込みという工程があります。まず、米や麦に麹をつけて米麹や麦麹を作ります。そこにあとから主原料となる芋や麦を入れます。この工程を主原料を入れる工程を、麹を作る一次仕込みに対して、二次仕込みと呼びます。
泡盛では全麹仕込みという、二次仕込みを行わず米麹に酵母をつけてお酒にする方法を取ります。この点が焼酎と泡盛の製法上の違いです。
ちなみに、泡盛は東南アジアから蒸留が伝わって生まれたお酒。その後、沖縄経由で日本に蒸留技術が伝わり焼酎が発展したため、焼酎の祖先ともいえるお酒です。
なお、泡盛の歴史については以下の記事で解説していますよ!
泡盛≠琉球泡盛!?
琉球泡盛という呼び方もよく聞くと思います。すべての泡盛が琉球泡盛と名乗れるわけではないとご存知ですか?
琉球泡盛という呼称は条約で国際的に保護された呼び方です。GI指定という制度で製法や製造地域が指定されています。琉球泡盛の場合、泡盛の中でも沖縄で作られたこと、沖縄で採水した水だけを使うこと、特定の品種の黒麹菌を使うことが求められます。大半の泡盛が条件を満たしますが、かつては沖縄県外でも泡盛が作られていたようで、これらは泡盛ですが琉球泡盛を名乗ることは出来ません。
いかがでしたか?伝統的なお酒であるがゆえに、複雑な制度の中で存在しているのが泡盛です。
立ち位置を正しく知ることで、楽しく正しく泡盛を飲んでいただけましたら幸いです!!
なお、制度の詳細な情報が知りたい方は国税庁作成の以下をご覧ください!
ぜひご痛飲をー!!



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