こんばんにちは!酒人です!!

※本記事の画像はすべてChatGPTで作成しています。
今回は、島酒を飲みまくり、現役法務でもある私が酒税法に関連する本格焼酎と甲類焼酎の違いを解説していきます!
本格焼酎=乙類焼酎!

乙類焼酎という表記を見た事がある方も多いはず。実は本格焼酎と乙類焼酎はまったく同じものです。乙類焼酎の品質の高さをアピールしようと提案され、1962年の大蔵省令で正式に認められました。(大蔵省は現在の財務省で国税庁の監督官庁)
お酒の呼称は酒税法という法律や関連する省令などで細かく決められています。本格焼酎を名乗ることが出来るのは単式蒸留器を使用した焼酎で、特定の材料を使用するものに限られます。また液色などにも様々な制限が付いています。
現在も乙類焼酎の呼称は使用可能なので、乙類焼酎と表記している商品もありますが、現在では本格焼酎と名乗る商品が多い印象ですね。
甲類焼酎とは何が違う?

焼酎といえば、甲類と乙類があります。この2つは何が違うのでしょう?本格焼酎こと乙類は昔ながらの単式蒸留器を使って蒸留します。一方の甲類は連続式蒸留器を使います。
そもそも、焼酎はまず米などに麹菌を付けて、麹を作り、そこに酵母と水を加える一次仕込みを行います。麹菌がでんぷんを分解して糖を生み出し、酵母がこれをアルコールに変えていきます!そこに主原料と言われる芋や麦を入れる二次仕込みを行います。そうして、出来上がったお酒を蒸留します。アルコールの沸点が低いことを利用して、アルコールを蒸発させて再度冷やすことでアルコールの純度を高めることができるんです!先にアルコールが蒸発するので、ほかの成分が元の液に残るんですね。
甲類と乙類の大きな違いは蒸留器の違いです。昔ながらの単式蒸留器は名前の通り、1度だけアルコールを蒸発させる機械です。(必要に応じて複数回蒸留を行う場合もあるようです)1度の蒸留ではかなり元の成分も残るため原材料の風味が味わえます。
一方の甲類では連続式蒸留器を使います。蒸発と冷却を1度の工程で何度も行える新型の機械です。甲類は高効率で生産できる上、高純度のアルコールを取り出せるので雑味が残りにくくクリアな味わい。サワーなどに適しています。一方で香りなどが少なく、そのまま飲むと物足りない印象になりがちです。ちなみに、本格焼酎と原材料の規制も異なっていて、主流なのは廃糖蜜(サトウキビの搾りカス)、麦などの穀物類です。代表的な銘柄は金宮や鏡月などです!
なお、甲類ではアルコール度数45%未満、本格焼酎では36%未満の制限があります。(一部例外規定が存在)
実は色々本格焼酎!

単式蒸留の本格焼酎ですが、イメージされる芋や麦以外にもさまざまな原材料が使われています。使えるものは酒税法とその施行令で決められているので、ここでは各原材料と代表的な銘柄を紹介していきます!
※一部は販売時に甲類を混和しており、本格焼酎としては販売されていません。
実は酒税法では6個に分けて単式蒸留焼酎の材料を規定しています。内容は以下の通り。
①穀類または芋類とそれらの麹(以下「麹」)を使ったもの
②穀類の麹を使ったもの(泡盛が該当するが本記事では除外)
③清酒かす(酒粕)と麹を使ったもの
④砂糖と麹を使ったもの(製造地域を大島税務署管内に制限)
⑤施行令で定める材料と麹を使ったもの
⑥①から⑤以外のアルコールを単式蒸留器で蒸留したもの→これは単式蒸留焼酎ですが、本格焼酎には分類できません。
まずは①から④の芋類または穀類(砂糖、酒粕含む)を使ったもの!あとから出てくる特定の材料とは違い、法律で細かな種類まで指定されていないので、調査に漏れがあるかもしれません。
★芋焼酎
鹿児島や宮崎で有名。言わずとしれたさつまいもの焼酎です。
代表銘柄:黒霧島、だいやめなど
★麦焼酎
福岡や大分で人気。さっぱりした麦の焼酎です。
代表銘柄:いいちこ、西の星など
★米焼酎
熊本で人気の米焼酎。日本酒のような香りが楽しめます。
代表銘柄:吟香鳥飼、白岳など
★黒糖焼酎
奄美群島のみで作れる焼酎。甘い香りが魅力。
代表銘柄:れんと、里の曙など
★蕎麦焼酎
長野県や宮崎県の一部で作られることが多い。香ばしさが特徴的。
代表銘柄:雲海、十割など
★粕取焼酎
米焼酎と混同されがちですが、粕取焼酎は日本酒を絞った残りの酒粕から作る焼酎です。
代表銘柄:つんぶり(佐渡島)など
★じゃがいも焼酎
さつまいもより甘さはなく、さっぱりしつつ芋の香りを楽しめます!
代表銘柄:んっぽん(粟島)、喜多里など
★里芋焼酎
所沢など一部では里芋の焼酎も作られてるようです!
代表銘柄:新風、恋も咲くところなど
★長芋焼酎
北海道などで長芋でも焼酎が作られています!
代表銘柄:六趣など
★山芋焼酎
ネバネバした山芋も焼酎があります!
代表銘柄:山の精芋の精など
★自然薯焼酎
長芋より粘りや風味が強い高級食材自然薯の焼酎もあります!
代表銘柄:山の神、じねんじょなど
★くわい焼酎
くわいは鍬芋の略称だそうで、芋にあたるんだとか。くわいでも焼酎が造れます!
代表銘柄:福山そだちなど
★粟焼酎
くりではなく、あわです。穀物の一種ですね!現代では主食になる例は少ないですがかつては重要な栄養源でした。
代表銘柄:御吉兆など
★稗焼酎
こちらも穀物のひえですね!やせた土地や寒い地域でも育てられたのでかつては重宝された作物です。
代表銘柄:稗造君など
★きび焼酎
きびだんごのきびですね。桃太郎伝説のある岡山で作られてるみたいです!
代表銘柄:さけひとすじなど
★玄米焼酎
普通に米ではありますが、一応別種としました。
代表銘柄:大浦の玄米焼酎など
★黒米焼酎
こちらも米は米ですが、古代米の一種なので別建てとしました。
代表銘柄:寒紫など
★赤米焼酎
黒米と同じく、古代米の一種です。
代表銘柄:宝満など
★ハトムギ焼酎
爽健美茶にも使われているでおなじみ、はとむぎの焼酎です。
代表銘柄:白鳩など
★小麦焼酎
麦焼酎の麦とは一般的に大麦を指します。小麦で作られる珍しい焼酎もあるみたいです。
代表銘柄:一遍など
★とうもろこし焼酎
野菜イメージが強いですが、穀物のとうもろこし。とうもろこしが名産の北海道などで作られています。
代表銘柄:ほっかいどうとうきび、静寂の時など
★雑穀焼酎
五穀米など複数の穀物を組み合わせた焼酎もあるので、雑穀と括らせていただきました!
代表銘柄:とんでんなか、天のひぼこなど
ここからは国税庁長官の指定する材料で作られる焼酎です。上記の穀物または芋の麹に混ぜて使うことになります。
★明日葉焼酎
伊豆諸島などの特産の明日葉も焼酎に使えるんです。
代表銘柄:御神火明日葉(伊豆大島)など
★小豆焼酎
いわゆるあずき。つまりあんこに使うあれも焼酎にできるそうです。
代表銘柄:あずき(福岡県)など
★あまちゃづる焼酎
健康茶などの材料になる葉っぱですね。現在使用している銘柄を確認できませんでした。
★アロエ焼酎
ヨーグルトやハンドクリームのイメージが強いアロエも原料に使えます。
代表銘柄:花の露朝の雫など
★烏龍茶焼酎
割材のイメージが強い烏龍茶でも焼酎が作れるらしいです。
代表銘柄:八田(台湾産で現在販売を確認できず)
★梅の種焼酎
梅干しや梅本体ではなく、種のみ使うことができるらしいです。
代表銘柄:KYO(流通が限定的)
★えのきたけ焼酎
あのきのこも材料になるらしい!長野県の芙蓉酒造協同組合が生産していた痕跡がありますが、現在は販売を確認できませんでした。
★おたねにんじん焼酎
別名高麗人参。生薬として親しまれているあの人参です。しかし、こちらも銘柄を見つけられませんでした。
★かぼちゃ焼酎
芋にかなり近いかぼちゃ。これでも焼酎が造れるそうです。甘くておいしそうですよね!
代表銘柄:オニウシ、のみよしなど
★牛乳焼酎
酒人の知り合いに芋の牛乳割りばかり飲んでいる奇人がいますが、なんと牛乳でも焼酎ができます。
代表銘柄:牧場の夢など
★銀杏焼酎
秋の風物詩でもある銀杏。あの香りはするのか!?気になります。なにより気になるのが、酒人は銀杏アレルギー。焼酎でもアレルギーって起こる……?
代表銘柄:藤九郎など
★葛焼酎
法的には葛粉が指定されているので、葛粉から作る必要があります。なぜ粉に指定したのか不思議……。
代表銘柄:秋月など
★熊笹焼酎
笹団子やちまきにも使われるいわゆる笹だそうです。味としてはシンプルに苦い米焼酎みたいな感じで、あんまり香りは分からなかったですね。
代表銘柄:信濃の香りクマ笹焼酎など
★栗焼酎
今度こそくりの焼酎です。かなり芋よりなのでイメージしやすいですね!甘い香りが魅力的です。
代表銘柄:ダバダ火振など
★グリーンピース焼酎
現在販売されているものは確認できませんでした。サヤが大きいため歩留まりが悪いらしいですね。
★こなら焼酎
こならはどんぐりの一種ですが、使える材料にはこなら以外にもどんぐりがあります。単にどんぐりの焼酎と名乗るものもあり、判別がつかないため?マークとしています。
代表銘柄:どんぐり焼酎?
★胡麻焼酎
胡麻の焼酎はかなり香りが強く、芳ばしくて美味しいです。ちなみに、法律にも代表的な例として挙げられているほどメジャーな原料のようです。
代表銘柄:紅乙女など
★昆布焼酎
北海道で作られる昆布の焼酎。かなり出汁感のある仕上がりです。
代表銘柄:礼文島こんぶ、りしりなど
★サフラン焼酎
スパイスの一種であるサフランも使える原料です。
代表銘柄:千代むすびサフラン焼酎など
★サボテン焼酎
サボテンの近いリュウゼツランで作るお酒としてテキーラが有名ですが、サボテンでも焼酎ができるみたいです。商品画像はネット上にあるのですが、販売は確認できていません。
代表銘柄:春日井サボテンなど
★椎茸焼酎
旨味が強い椎茸でも焼酎が作れるとのこと。
代表銘柄:いわきゴールド椎茸焼酎など
★紫蘇焼酎
シソの焼酎はかなり有名な部類ですよね!鍛高譚は割とどこでも手に入ります。爽やかなシソの香りが美味しい焼酎ですよね!
代表銘柄:鍛高譚など
★大根焼酎
神奈川の三浦半島で作られる大根焼酎。かなり大根おろし感があるので、魚介類、特に青魚との相性が最強です!
代表銘柄:三浦など
★脱脂粉乳焼酎
牛乳も大丈夫なのに、なぜ脱脂粉乳……?という原料。そのせいか販売されているものは確認できませんでした。
★玉葱焼酎
淡路島の名産であるたまねぎを使った焼酎。淡路島で売られますが、製造は徳島だったりします。
代表銘柄:淡路のひだまりなど
★海藻焼酎
昆布以外の海藻として、つのまた、つるつる、わかめ、のりが認められています。隠岐の焼酎いそっ子は海藻としか表記がないためまとめて括りました。なお、海苔とわかめ焼酎は別記。
代表銘柄:いそっ子など
★栃の実焼酎
モチモチの木のモデルでもあるトチノキの実を使った焼酎です。名前の通り栃木と縁が深いみたいですね。
代表銘柄:とちひろえなど
★トマト焼酎
トマトでも焼酎が作られています。ラトマトというリキュールが有名ですが焼酎スタイルもあるようですよ!
代表銘柄:草笛TOMATOなど
★椰子焼酎
椰子の焼酎とされていますが、法的にはナツメヤシの実が使える原料です。ココナッツではなくデーツの焼酎ということになりますね。
代表銘柄:椰子の詩など
★人参焼酎
高麗人参も使えますが、普通の人参も使える原料です。こちらは数は少ないですが販売が確認できます。
代表銘柄:にんじん焼酎珍など
★葱焼酎
玉ねぎだけではなく、普通のねぎも材料です。
代表銘柄:一天一束など
★海苔焼酎
昆布などと同じく、海苔は海苔だけの焼酎があります。青海苔のパターンも有りました。
代表銘柄:有明海、青のり焼酎など
★ピーマン焼酎
あの苦い野菜も焼酎に!どんな味なんでしょう……美味しいのかなぁ。
代表銘柄:ぴめんとなど
★菱の実焼酎
浮草の一種である菱の実。まきびしの原型となったトゲトゲの実で食べれるの!?って感じですが食べれるし焼酎にもできるんですね。寄生虫がいることがあるらしいので生食は不可です。
代表銘柄:菱娘など
★向日葵焼酎
ひまわりといっても使えるのはその種です。メジャーリーガーが食べては吐き捨ててるアレですね。ちなみに、ひまわりの種は中国でも食べるんですがスナックみたいで美味しいですよ!
代表銘柄:向日葵、みちるなど
★ふきのとう焼酎
山菜として知られるふきのとう。こちらでも焼酎が造れます。
代表銘柄:ばっけ焼酎など
★紅花焼酎
べにばなは口紅や染料の材料として使われてきたキク科の花。油分が多く使いにくいらしいですが、焼酎に使うことは認められています。
代表銘柄:初会など
★ホエイパウダー焼酎
ヨーグルトなどにできるホエイ。プロテインのイメージが強いですが、焼酎の材料にもできるそうです。ただ、実際の商品は確認できませんでした。
★ホテイアオイ焼酎
繁殖力が高く結構問題になる水草のホテイアオイ。これでも焼酎が造れます。研究資料も出てくるのですが、現在は販売を確認できませんでした。
★またたび焼酎
ねこが酔うというまたたび。ビタミンEが豊富らしく健康にもいいらしいです。
代表銘柄:益々元気など
★抹茶焼酎
いわゆるお抹茶も、焼酎にできます。ちなみに、抹茶は緑茶と葉は同じですが、遮光して育てることや製法に違いがあります。
代表銘柄:宇治抹茶焼酎など
★まてばしい焼酎
食用どんぐりで、救荒食として全国的に植えられてもいるまてばしい。世界的にみるとリキュールなども作られる案外メジャーな素材です。
代表銘柄:鷹島など
★百合根焼酎
百合根も焼酎になっています。複数商品があり、サクユリを使うものなどそれぞれ特徴がありそうです。
代表銘柄:みそら(御蔵島)など
★よもぎ焼酎
香り高いよもぎでも焼酎が作れます。飛騨高山などで作られているようです。
代表銘柄:よもぎなど
★落花生焼酎
落花生、いわゆるピーナッツの焼酎ですね!名産地の千葉などで作られています。
代表銘柄:ぽっちなど
★緑茶焼酎
抹茶と同様に緑茶も焼酎に!こちらはお茶の産地であれば結構作っている印象ですね。
代表銘柄:天の美緑、嬉遊など
★蓮根焼酎
れんこんも焼酎があるそうです!茨城や今治などれんこんのイメージが強い地域で作られることが多いみたいですね。
代表銘柄:土浦、卯三郎など
★わかめ焼酎
わかめに関しては昆布などと同じく単体の焼酎があります。平戸島のお酒ですよ!
代表銘柄:平戸わかめなど
甲類混和には理由があった!
芋や麦に甲類焼酎を混和している商品は、コスト削減のための安かろう悪かろうのイメージがあるかもしれません。甲類のほうが圧倒的に安いので、芋や麦など焼酎を作りやすい原材料では入れなくていいものという側面は否めません。いわゆる炭水化物なら麹で糖が作られ、それがアルコールになるのでアルコールは比較的できやすいです。
一方で特殊な原材料では訳が違います。例えば海藻などにはほぼ炭水化物や糖分がないです。そうなると、アルコールが作られにくいので、穀物などと混ぜて使うのですが、それでも原材料費がかなりかかります。そして、そうした原料ほど香りが強く出たり癖があったりするもの。そこで、甲類焼酎で伸ばすことでコストを抑えつつ飲みやすくする目的があるんです。必ずしも、甲類混和は悪者ではないということはお見知り置きを!
種類も様々な本格焼酎。ぜひご痛飲をー!!



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